中国産のウナギを「鹿児島産」と偽って卸したとされる産地偽装事件で、警視庁は10日、東京都中央区の食品会社「浜伸」会長の中村驥(はやま)容疑者(67)ら4人を不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で逮捕した。同庁によると、中村容疑者は調べに「自分1人でやった」と供述しているという。
生活経済課と築地署などによると、中村容疑者らは昨年5月、中国で養殖されたウナギのかば焼き3千パック(約500キロ)を「鹿児島産」と偽り、築地市場の卸売業者に171万円で販売した疑いがある。
同課は、中村容疑者らが07年9月~08年8月、産地偽装したウナギ約50トンを築地市場の水産卸を通じて都内のスーパーなどに販売したとみている。売り上げは約2億1千万円、利益は約8千万円にのぼるという。
捜査関係者によると、中村容疑者はこれまでの任意の調べに「国産ウナギの流通が低迷しており、産地を偽装することで市場が活性化しているように見せたかった」と説明していたという。
この事件をめぐっては、東京都が昨年7月、JAS法に基づき立ち入り調査しようとしたが、浜伸側が拒否したため、警視庁に通報。同庁が昨年9月、不正競争防止法違反容疑で浜伸の関係先26カ所を家宅捜索していた。ウナギのDNA型鑑定や、押収した帳簿類からウナギは中国産と判明した。
